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2010年04月 アーカイブ

北関東随一の足利駅~JR東日本 両毛線

両毛線の駅舎のなかでもどっしりとした栃木駅にくらべて、軽快でエレガントな雰囲気の好ましい建築である。

造形的な横長のファサードにはさりげなく彫刻が施され、小さく開いた窓が二つアクセントになっている。
面白いのは左側に取ってつけたようにある四角い事務所棟で、このレイアウトは伊勢崎駅とほぼ同一になっている。

足利・栃木両駅ともフランク・ロイド・ライトの影響を受けたようなモダンな造形がみられ、同じ設計者であることをうかがわせる。
建築上の姉妹駅が多いのも両毛線の特徴だ。

駅舎は昭和八年(一九三三)一月に二代目として建てられたもので、正面に長い間痕跡だけ残っていた時計が補修にともない新調され、全体に色も塗り替えられた。
足利市は渡良瀬川に面した人口十六万の中堅都市で、通勤・通学生も多くそれだけに駅も手狭なところがあるが、安易に立て替えてほしくない駅舎である。

赤かわらの屋根・・・高萩駅~JR東日本 常磐線

まるで北国の駅のような急傾斜の半切り妻屋根にファサードの半円形飾り窓が印象的な駅舎。
大正十五年(一九二六)の建築で全体に同時代に建てられた両毛線栃木駅にも通じるカタマリ感のあるデザインでまとめられている。

古レールが出入り口の庇を支え、海側に開いた改札口から風が通り抜けて行く。
七十年近い年月を経た建物だけに待合室や改札口はさすがに手狭で、キヨスクなどは出入り口の脇に店開きしている。
しかし新建材を使ったような安易な補修はされておらず、いい感じで古びている。

駅前には大型スーパーが進出し、徐々に都市化が進んでいるが、多少不便でも時代遅れとして切り捨ててほしくない駅舎である。

かつて、高萩は常磐炭砿南部の町で、この駅舎が建てられたころは盛んに良質の石炭が掘り出されていた。
西側の丘陵にある炭鉱の跡地は「大心苑」というスポーツ公園となっている。閉山は昭和四十二年(一九六七)、駅構内の石炭積出し用の側線がその名残りをとどめている。

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