海と油井 2
始まってまもない頃、オスベルグは完全に男の世界でした。
しかし、いまは変わったのです。
歩いている間、私は、多くの女性がさまざまな仕事に就き、なかには掘削作業塔でも働いているのを見かけました。
「1989年から、すべての職種を女性にも開放したんです」と彼はいいました。
「最初、彼女たちがここへ来たときに」と彼は続けて、「売店の香水の売上が、7倍になってしまったんです」。
オスベルグの売店で、女性たちが一時的にしろ、行列になってそうした物を買い求める様を想像して、私はうなずきました。
しかし、彼は私を制しました。
「違うんです、女性たちではなく、それをやり始めたのは、男性たちのほうだったのですよ」。
それでは、ほかに何か心配することはないのか、という私の問いに、「安全(管理)で」との答えが返ってきました。
「このプラットホームには、恐ろしいほどの量のガスが通っています。ですから、つねに漏出の危険性を秘めているのです」。
これが、いかに危険かということを彼から聞く必要はありません。
プラットホームで働く誰もにとって、いちばんの悪夢が、1987年、パイパー・アルファのプラットホームで起こったのでした。