« 2010年07月 | メイン | 2010年09月 »

2010年08月 アーカイブ

海と油井 4

私が完全に、バッテリーを身体から外したことを確かめた後に彼が、基地の他のさまざまな施設を案内してくれました。


居住空間の隣にあるのは、発電所です。


これは、都市で働く5万人分相当の電力を発電することができます。


発電所の隣には、複雑な仕組みのモジュールがあります。


これは、本土へ石油を送出する前に、油井の流れを、ガス、石油、そして水に分けるものです。


回収されたガスは、基地の圧縮機に注入され、より多くの回収のために再利用されています。


彼によると、こうしたガス注入システムを装備するのに、6億ドルの投資を必要としましたが、これからの15年以内で、現在トロルからオスベルグへ送出しているガスのほとんどの量を、オスベルグ独自で、回収できるようになるそうです。


それまでに、ガスの価格が上がっていれば、おそらくそうなるでしょう。


ノルスク・ハイドロ社とその共同経営各社は、この新システムから、かなりの利益を得ることができるでしょう。

海と油井 5

このプラットホーム・ツアーを終えて、オスベルグが、その収容施設もさることながら、1つのモデル的な設備となっていることがわかりました。


それは、ノルウェー本土に直接石油を供給する設備としては、最初の(そして唯一の)ものであるということからもわかります。


また、あらかじめ羅窺された油井を利用したこと、精巧なガス注入システムを実用化しているのも、ここが初めてです。


ここまでくるのに注ぎ込まれた資金は、驚くべき額でしたが、そこから生み出された、そしてこれから生み出されるであろう金額もまた、同じく圧倒的です。


そして、ここはノルウェーにおける唯一の基地なのです。


神話では、その乳房から酒を吸っていた勇ましい戦士たちはいまや、まるで永遠に流出し続けるかのような石油で儲ける戦士たちの姿にすり代わり、彼らを伴う現代のヘイドランの姿が、私の頭の中に幾度も浮かび上がりました。


海上油井をめぐる各国の競争に、勝者というものがあったならば、それは、ノルウェーにちがいないだろうと私は思います。

About

2010年08月にブログ「歴史を遡って楽しむ」に投稿されたすべてのエントリです。新しい順に並んでいます。

前のアーカイブは2010年07月です。

次のアーカイブは2010年09月です。

他にも多くのエントリがあります。メインページアーカイブページも見てください。

管理人のお気に入り