海と油井 5
このプラットホーム・ツアーを終えて、オスベルグが、その収容施設もさることながら、1つのモデル的な設備となっていることがわかりました。
それは、ノルウェー本土に直接石油を供給する設備としては、最初の(そして唯一の)ものであるということからもわかります。
また、あらかじめ羅窺された油井を利用したこと、精巧なガス注入システムを実用化しているのも、ここが初めてです。
ここまでくるのに注ぎ込まれた資金は、驚くべき額でしたが、そこから生み出された、そしてこれから生み出されるであろう金額もまた、同じく圧倒的です。
そして、ここはノルウェーにおける唯一の基地なのです。
神話では、その乳房から酒を吸っていた勇ましい戦士たちはいまや、まるで永遠に流出し続けるかのような石油で儲ける戦士たちの姿にすり代わり、彼らを伴う現代のヘイドランの姿が、私の頭の中に幾度も浮かび上がりました。
海上油井をめぐる各国の競争に、勝者というものがあったならば、それは、ノルウェーにちがいないだろうと私は思います。