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2010年09月 アーカイブ

海の資源

実際には、この予期せぬ大儲けに、ノルウェーが努力する必要はありませんでした。


準備段階での法的な作業の大半を占める、ここの石油が誰のものになるのか、ということを見極める難しい仕事は、アメリカ合衆国によって処理されたのです。


70年前、アメリカは、海上で石油を掘削する技術を持っていた唯一の国でした。


1941年までに、メキシコ湾海上に数基の油井が掘削され、そのうちの1つは、岸から約2マイルの地点にありました。


それは、アメリカの領海域よりも、わずか1マイル短い距離で、つまり当時の(アメリカの)海の管轄域は、3マイル(約4・8キロ)だったのです。


当然のことながら、人々はもしこの境界を越えて掘穿を行いたい時は、どうすればよいのだろうということ
に思案をめぐらせました。


誰にその許可申請をすればよいのか?


そして、いったいその石油は、誰のものになるのか?

海の資源 2

もしも国際法が適用されたなら、その石油は誰のものでもない、という結論に落ち着いていたかもしれません。


結局、海の自由という一般的な考え方を、領海を越えた海の全域にあてはめれば、その海床はレ・ヌリウス、法的にいう無人地帯(ノーマンズ・ランド)、つまり誰の土地でもないということになります。


石油は、言い換えれば、それを取得する技術を持った者たちの、争奪のフェア・ゲームということになることも考えられました。


アメリカ政府は、それが無人地帯のままである状態が、そう長くはないことを確信していました。


すでに第二次世界大戦中から、ルーズベルト大統領の顧問の何人かは、アメリカ大陸沿岸の海洋資源への関心を示しはじめていました。


一方で、彼らは沿岸漁業についても論議し、なかには保護の必要なもものもあることを主張しました。


しかし、そうした資源よりもはるかに重要であったのは、海上油井でした。


大戦中、天文学的な数字の消費量と、そのために大陸中の埋蔵された石油を求めて、地中深く掘り進めていた彼らは、この国が、それを必要とする日がくることを知っていました。

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