"政治"の領域とは 9
予測しうる進歩としては、資本主義の全面的な勝利を正当化する進歩があります。
経済発展の追求は、もしもそれが人口増加によって帳消しにされなければ、各人の生命を脅かすすべてのものを、そしてなによりもまず病いと飢えを、各人から遠ざける力をつけてくれるでしょう。
しかし、集団主義が終わりを告げ、いくつかの残丘(キューバ、アルバニア)を残すだけとなったからといって、資本主義の蓄積の努力が現代よりも不規則ではなくなり、より平等主義的になるというように想定することはできません。
人間とその環境が本来的に不平等であること・・・
古典的オーストリア学派になじみの有名な「与件」・・・
これに加えて、企業と国家の現存の組織力に差異があることも考慮に入れなければならないでしょう。
経済戦争が軍事的闘争にとって代わる可能性は十分にありうるのです。
各国は、自国の「対外的制約」に対して権利を主張することを目的としているからです。
それゆえ国民相互の混乱の本質的な源泉が、「国際収支」残高の難解な算定の陰に潜むこともありうるのです。
この新しい戦争は、いくつかの国民の攻撃性を引き出し、この攻撃性が他の国民の反応を余儀なくさせます。