リットン・インダストリーズ
経済学者まで含めて多くのアメリカ人が恐慌再来の不安を戦後抱き、行動を控え続けていたのに対し、コングロメレーターたちはその気配もなく、ひたすらに野望のおもむくままに突っ走ることができたのです。
そこで、そのなかの一人であるチャールズ・べーツ・テックス・ソーントンに焦点を当ててみることにしましょう。
彼こそは上記のコングロメレーターのなかでもアメリカン・ドリームを追い、最もドラマティックな挑戦を試みて成功した人物だからです。
1915年にソーントンが生まれたのは、テキサス州北西部の小さな町ゴーリーでした。
彼の父は当時有名な油田火災専門の火消し屋で、ほとんど家にいなかったのです。
母は息子が3歳のとき離婚し、以後再婚したあともずっと彼を育てました。
家は貧しかったのですが、地元の高校を出ると、彼はテキサス工業単科大挙に入ります。